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常務に野口取締役が昇格  電通九州    新取締役に齋藤局長、6月19日付


 広告会社、株式会社電通九州(福岡市中央区赤坂1丁目、中野正道社長)は、6月19日付で常務に野口裕(ひろし)取締役を昇格させるなど役員人事を内定した。
 このほか、新取締役には齋藤潤マーケティングクリエーティブ局長兼プロモーション局長が就任。嘉嶋隆夫常務と飯野秀明監査役が退任し、嘉嶋氏は統轄補佐として嘱託勤務となる予定。
 野口氏は東京都出身。1948(昭和23)年4月3日生まれの60歳。東京外国語大学フランス語学科卒。74年4月株式会社電通入社、同6月東京本社ラジオテレビ局、85年1月同第12営業局、87年12月同テレビ局、95年2月同局スポット2部長、2000年6月同局局次長兼スポット業務推進部長、03年11月メディア・マーケティング局局次長を歴任。04年6月株式会社電通九州メディア本部副本部長に就任(出向)し、05年6月から取締役メディア本部長を務めていた。担当は統轄部門、メディア部門。
 齋藤氏は東京都出身。50年9月11日生まれの57歳。東京外国語大学スペイン語学科卒。74年4月株式会社電通入社、同6月東京本社CR局(CMプランナー)、92年4月同CD局制作推進部(プロデューサー)、97年11月同局プロデュース部長、01年4月三CD局業務管理部長、02年7月同局局次長兼人材開発部長兼管理部長、05年年2月クリエーティブ・マネジメント局局次長を経て、今年3月株式会社電通九州マーケティングプランニング・クリエーティブ局長兼プロモーション局長に就任していた(出向)。担当はソリューション部門。新体制は次の通り。
 ▼社長 中野正道▼専務 営業部門担当畑間孝雄▼常務 統轄部門担当・メディア部門担当野口裕▼取締役 (マーケティングクリエーティブ局長兼プロモーション局長)ソリューション部門担当齋藤潤、建設業関連業務担務小泉純理▼非常勤取締役 株式会社電通グループ事業本部グループ経営推進局プロジェクトマネージャー高野栄紀▼監査役 山内勝義▼退任 常務嘉嶋隆夫、監査役飯野秀明

 実績積み上げ増収増益

 また同社の08年3月期決算は、売上高が312億5100万円で前期比1・4%増、経常利益が7億2400万円で同1・5%増、当期純利益が4億円で同2・9%増の増収増益となった。
 「2007年(平成19年)日本の広告費」(株式会社電通調べ。今年2月20日発表)によると、07年(暦年)の日本の総広告費は7兆191億円で前年比1・1%増と4年連続の増加を示した。しかし、九州域内の広告出稿は必ずしも好調とは言えず、厳しい事業環境が継続。大型イベント開催も前年度同様に乏しい中、広告主の多彩なニーズに即応して実績を積み上げた結果、前期と比べ4億2000万円の増収となった。売上高300億円台は4期連続。今期も九州では、原油高や円高などで厳しい状況が続くと予想。目標数値は特に公表していないが、同社では「九州の活性化に寄与し、増収増益を目指したい」と話している。
 同社は株式会社電通の国内営業ネットワーク再編に伴い、95(平成7)年1月に株式会社電通100%出資の地域会社として設立。資本金4億円。従業員数204人。売上高は設立以来、九州の広告会社でトップ。