NEWS
- 地域
工場用プレス機の発電装置を開発 エスコム 10月販売開始へ
Tag:
電気通信設備工事の株式会社エスコム(小郡市祇園1丁目、小田定明社長)はこのほど、プレス機の上下動を利用した発電装置を開発。10月めどに販売開始する。
電気料金の値上げや節電が求められる中、エネルギーの有効活用を目的に、鳥取県の工作機械会社と共同開発したもので、エスコムが自社商品をもつのは初めて。発電装置「PPG発電システム」は、工場内で稼働する既存のプレス機に新たにシリンダーと発電機ユニットを装着し、発電するシステム。プレス機は通常、電気モーターで動かすタイプが主流で、上部が下降して金型に圧力を加え、金属板の加工や切断を行いながら上下動を繰り返す。同社は上昇する際に、プレス機の動作を妨げず、余剰エネルギーで発電用の油圧シリンダーを押し上げる仕組みを確立。80トンプレス機で発電量は4kWh。500トンでは20kWhの発電量を得ることができ、電力は工場内の照明などに利用できるという。発電システムの価格は1基300万円前後で月4、5台の販売を目指す。小田社長は「特に北部九州は自動車生産拠点となっており、プレス機の大半は自動車関連工場で使用されていることから九州での販売を強化していく」と話している。
同社は1997年設立、資本金1000万円、従業員数42人。小田社長は長崎県出身。59年10月25日生まれの53歳、趣味は山登り、魚釣り。