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巣ごもり需要の反動で営業収益は5・3%減の1248億円 ミスターマックス・ホールディングス2月期連結決算


週刊経済2022年4月26日発行

 大手ディスカウントストア・㈱ミスターマックスを中核とする㈱ミスターマックス・ホールディングス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2月期連結決算は、営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)が前年同期比5・3%減の1248億3100万円、経常利益が24・4%減の43億4600万円の減収減益だった。
新型コロナ感染症予防と外出自粛に伴う新しい生活様式の浸透による巣ごもり需要も一段落し、過去最高だった前期には及ばなかったものの、新型コロナ禍前の20年2月期の営業収益は上回り、過去2番目の数字となった。商品部門別には家電やアパレルが苦戦したが、外出自粛の生活が続いたことを反映してペット用品や園芸用品などのライフスタイル部門、酒類や菓子、調味料などの食品部門が堅調だった。また、外出の機会が徐々に増えてきたことで不織布マスクやオーラルケア用品なども伸びてHBC(ヘルス・アンド・ビューティケア)部門も底堅かった。店舗展開については、2021年12月にミスターマック糸島店(糸島市)をオープンしたことで店舗数は58店舗となった。
一方でコスト面では、店舗における人時数をコントロールできたことやクレジットカード決済手数料が減少するなど販売手数料が減少した結果、販売費および一般管理費は1・5%減(271億100万円)となった。また過度なセール企画やカード会員限定割引を見直したことで一昨年に比べて荒利益率が1%改善するなど収支構造改革が進んだ。
今期は営業収益が1278億円(2・4%増)、経常利益が48億円(10・4%増)の増収増益を見込んでいる。