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川内再稼働や燃料費下落で5期ぶり黒字化  九州電力    経常利益909億円、4期ぶり復配


 九州電力株式会社(福岡市中央区渡辺通、瓜生道明社長)の16年3月期連結決算は、売上高は前期比2・0%減の1兆8519億円、経常収益は前期736億円の赤字から改善し、909億円の利益で5期ぶりに黒字化した。
 11年に原子力発電全機が稼働停止して以降、火力発電用燃料費の増加などで続いていた赤字決算を解消し、4期ぶりに配当金も1株5円で復配した。昨年11月に川内原子力発電所1、2号機が再稼働したことに加え、燃料価格の大幅な下落により燃料費が減少。さらに、徹底した経費削減努力が収益面に効果を表した。当期純利益は前期の1146億9500万円の赤字から、734億9900万円の最終黒字に改善した。一方、収入面では燃料費調整の影響による料金単価の低下や販売電力量の減少などで減収となり、販売電力量は前期比2・5%減の792億1000万kWhだった。
 事業別では、電気事業の売上高が同1・7%減の1692億3000万円、営業利益は前期の684億円の赤字から961億円の利益に黒字化。エネルギー関連事業の売上高は同1・1%減の184億6000万円、営業利益は同1・2%減の108億円。通信事業の売上高は同7・3%増の1035億円、営業利益は同10・0%減の102億円。その他事業の売上高は同4・2%増の268億円、営業利益は17・7%増の43億円だった。
 今期の見通しは、売上高は料金単価低下の影響などを見込み、前期比0・3%減の1兆8300億円を予想する。一方、利益面については玄海原子力発電所の具体的な再稼働時期が見通せないことや、下期には川内原子力発電所が定期検査による停止することなどから、現時点では収支の見極めが困難として未公表。通期の黒字確保に向け、引き続き効率化に努めるとしている。