NEWS

  • 地域

岩崎泰彦九州地方整備局長を講師に第6回セミナー  九州の自立を考える会    第1回政策提言の表彰式も実施


 福岡県議会議員や企業経営者らでつくる九州の自立を考える会(会長=藏内勇夫県議=)は2月26日、福岡市中央区天神2丁目のソラリア西鉄ホテルで第6回広域行政セミナーを開き、九州地方整備局の岩崎泰彦局長が「九州の発展と安全・安心のために」をテーマに講演した。
 セミナーには来賓の小川洋知事、松尾統章県議会議長はじめ、県内の首長や県議のほか、長崎、佐賀、宮崎、鹿児島の県議会や市町村議会から300人が出席。主催者を代表し、あいさつした藏内会長は「九州各県の県議会や市町村議会からもセミナーに参加いただき、3年間の地道な活動が認知され、理解が広まりつつある」とした上で、「広域行政推進機構や道州制といった受け皿の話に終始するのではなく、九州が自分たちの力で成長戦略を描けるにはどうすべきかを議論していくことが大きな目標。今後、ワーキングチームを設け、これまでのセミナー等でいただいた議論や提言をもとに来年の統一地方選を見据えた政策をまとめていきたい」と話した。
 その後、「九州の発展と安全・安心のために」をテーマに講演した九州地方整備局の岩崎局長は、「自動車産業や半導体関連、農業、観光などの分野で成長が期待できるポテンシャルがある」などと語り、全国にある国管理の空港19空港のうち7空港が九州にあることや、博多港の機能強化に向けた国の取り組み、九州の高規格道路の整備率が約73%に達している状況などを説明した。また、岩崎局長は前任の東北地方整備局時代に副局長として経験した東日本大震災を振り返り、巨大台風や南海トラフ巨大地震発生時の国と県との役割、インフラの老朽化対策に向けた自治体支援の取り組みなどを紹介した。
 そのほか、当日は「九州の自立」をテーマに募集を募った政策提言論文の第1回表彰式もあり、古賀市議会の姉川さつき議員と熊本県上天草市議会の平田晶子議員がそれぞれ執筆した政策提言が優秀賞を受賞した。