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就任初年度は「光陰流転」のごとき日々 西部ガスホールディングス


週刊経済2024年12月18日発行号

加藤社長インタビュー抜粋

西部ガスホールディングス㈱(福岡市博多区千代1丁目)の加藤卓二社長は、本誌1月号「新年抱負トップインタビュー」に応じ、社長就任初年度の振り返りや次期中期経営計画の骨格について話した。主なやり取りは次の通り。

―2024年を振り返って。

加藤 「光陰流転」のごとき日々が続いたが、当社グループの将来を見据え大型投資を決断したことなど、将来への種蒔きもできて充実した就任初年度だった。同時に、正解がない・正解が分からない中での舵取りだからこそ、ワクワクする反面、経営資源を預かる職責の重みも感じる。グループで働く従業員が「自信と誇り、プライド」を持って業務に取り組めるようなグループ経営をしたいという思いが一段と強くなった。

―就任時に掲げた「顧客主義」についての思いは。

加藤 顧客と直に接する機会が多い各事業会社のフロントラインで働く社員は、顧客にとっては当社グループを体現する核であり、評価もそのまま当社グループに対する評価に直結する。だからこそ「顧客主義」を徹底することで信頼を勝ち取らなければならない。社員の意識改革を進め、「今のまま」や「今までどおり」ではない付加価値を提供していく必要がある。

―次期中期経営計画の策定にあたっての方針は。

加藤 当社グループが100周年を迎える2030年度につないでいくためにも、25年度に策定する次期中計が非常に重要なものとなる。まずは「ESG経営」を徹底し、そのカーボンニュートラルと地域課題解決を目指す「サステナビリティ経営」、デジタルを活用して顧客や従業員、グループ会社間のつながりを強化する「グループネットワーク経営」、資本コストを上回るリターンを継続的に創出するための「資本コスト経営」、そして当社グループならではの「人的資本経営」を突き詰めながら成長戦略を描いていきたい。