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小郡市の物流施設内にデータセンター プロロジス日本法人


週刊経済2025年新春特別号

4月からサービス開始予定

米国・サンフランシスコ市に本社を置き、世界20カ国で物流不動産事業を展開するプロロジス日本法人(東京都千代田区、山田御酒会長兼CEO)は12月12日、小郡市の物流施設・プロロジスパーク小郡内にデータセンターを着工したことを発表した。4月からのサービス開始予定。国内でデータセンターを開設するのは初めて。

同社が保有する敷地や太陽光発電設備を有効活用し、データセンターの需要やクリーンエネルギーの活用など社会的なニーズに対応することが狙い。開発するのは25フィートコンテナ程度のコンテナ型データセンター。敷地面積は72㎡。内部には米国・エヌビディア社の最新半導体したサーバーを含む10台のサーバーに合計60枚のGPU(高速演算処理装置)を搭載し、生成AIなどで必要とされる高速演算処理にも対応する。電源はプロロジスパーク小郡の屋根面に設置した太陽光発電設備から直接給電し、消費電力のうち約3割を太陽光で賄い、不足分はFIT非化石証明書を活用することで、100%再生可能エネルギー由来のデータセンターとする。すでに国内大手メーカーによる利用が決定しているほか、複数企業との商談も進んでいるという。

同社では「社会的課題である脱炭素を推進するとともに、生成AI利用などの増加とともに急増するデータセンターへの需要にも応えていきたい」としている。