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小水力と太陽光の発電実験開始  明和製作所    来年中に商品化


 電気モーター製造の株式会社明和製作所(糸島市志登、生野岳志社長)は5月20日、本社敷地内の小水力発電と太陽光発電の電力を融通し合うシステムの実証実験を開始した。
 昼間に発電が集中する太陽光発電システムと昼夜問わず稼働する小水力発電システムを掛け合わせることで、発電効率を高める。小水力発電は将来的に普及が期待されており、同社ではセット販売を提案していくことで、消費者の需要を取り込んでいく。実験に利用するのは、本社屋上に設置した太陽光発電210kWのうち4kWと、本社入口水路に設置した小水力発電0・5kW。電圧が異なる両発電機の電流をそのまま直流させると、小水力発電機への負荷が増大し、発電出力が低下するため、正確な連結方法を実証する。現在は管理事務所の通信設備電源として使用するほか、社用車のEV充電設備としても活用している。来年中には商品化していく考え。同社では「現時点で良い数値を残している。初期投資額が年々下がっている太陽光と組み合わせることで、小水力発電の優れた点を広めていきたい」と話している。
 同社は1959年11月設立。資本金2184万円。従業員数83人。生野社長は62年5月30日生まれの52歳。大阪府出身で立命館アジア太平洋大学経営大学院修了。