NEWS

小倉北区魚町3丁目に次世代スマートビル建設 ミクニ


週刊経済2022年2月1日発行

「コクラリビテーション」第1号

ワールドホールディングスグループの㈱ミクニ(北九州市小倉北区紺屋町、山田秀典社長)は2024年3月の完成を目指し、北九州市が取り組む「コクラリビテーション」の第1号プロジェクトとなるオフィスビルを建設する。
建物の名称はミクニ魚町ビル(仮称)で、場所は同社が所有する小倉北区魚町3丁目の西日本シティ銀行北九州総本部跡。敷地面積は1255㎡、13階建てで延べ床面積は9854㎡、容積率は750%。1、2階はカフェや会議室など地域との一体化を意識した共有スペース、3~12階は貸オフィスでスタートアップIT企業などの入居も想定している。13階は貸オフィスと屋上庭園で、テナント入居者の憩いのスペースにする予定。新ビルには、100%再生可能エネルギー発電による電力の使用、コロナ対策として建築基準法が定める基準値比1・5倍の換気風量、浸水対策などのBCP対応、充実したセキュリティ・アメニティ機能を備える。着工は今年10月、24年3月の完成予定で、総事業費は60億円を見込む。
コクラリビテーションは、安全安心で魅力ある市街地環境の形成、IT企業の誘致、省エネや快適性を備え企業価値の向上に寄与する「グリーンスマートビル」の普及など、SDGs未来都市の実現につながるまちづくりを目指す取り組みで、補助事業の新設・拡充や容積率、駐車場設置要件等の各種規制を緩和するもの。