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寺島日本総研会長「博多港など重要な時代に」 福岡貿易会 50周年式典に300人が参加
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福岡貿易会(福岡市博多区博多駅前2丁目、並田正一会長)は、12月10日、同市中央区のホテルオークラ福岡で、創設50周年記念式典及び寺島実郎財団法人日本総合研究所会長の記念講演会を開催した。
当日は、麻生渡福岡県知事、吉田宏福岡市長などの来賓と、約300人の会員・関係企業の代表が集まった。記念講演は、21世紀の世界潮流と日本~福岡・九州の可能性」という演題で、「日本はここ10年、必死にアメリカ的資本経済に近づく努力をしてきた一方、本来の強みである“産業・技術”を二の次としてきた。だが、金融危機を経て、今後はアメリカ資本が中心ではなくなるだろう。マネーゲーム中心の時代は終わりとし、これからは技術力を武器とした“実態ある経済”への回帰をすべき」と話した。また、福岡の貿易に関しては「韓国・中国圏のアジアの主要港は急速な成長を見せ始めている。その流れを受け、今後は博多を含む日本海側の港が重要となる時代が来るだろう」と博多港の役割に期待を込めた。
その後、記念式典及び祝賀会を開催し、並田会長は「戦後直後の時期に、港の重要性を見越した有識者たちによって、当会は設立された。半世紀を経て、福岡の中心ともいえる産業に成長したことに、少なからず貢献してきたと思う」と語った。