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宇美町の河野粕屋病院建て替えは来年3月着工へ  医療法人済世会    基本設計完了、年明けに入札


 糟屋郡篠栗町尾仲の「河野病院」はじめ三つの精神科専門病院などを運営する医療法人済世会(本部・同所、河野正美理事長)は、同郡宇美町大字宇美の「河野粕屋病院」(原哲朗院長)の建て替え新築工事の基本設計を完了、年明けに建設業者への現場説明や入札、契約を実施し、来年3月の着工を計画している。完成は12年2月末、開設は同3月10日頃を予定。総事業費は12億円内外を見込んでいる。
 現在の河野粕屋病院は築28年と老朽化していることから、麻生政権下において緊急経済危機対策として成立した09年度補正予算の医療施設耐震化臨時特例交付金事業の補助金を活用し、敷地内に新病棟を建設するもの。同病院は飯塚大野城線しょうけ越えの中腹、粕屋南病院向かい側。敷地面積は約3万4821平方m(グランドなど含む)。基本設計によると、現病棟の東側(玄関側)にある現在の駐車場や温室、療法棟、グランドとの法面部分に地上5階、地下1階建ての新病棟を建設する。建築面積1896平方m、延べ床面積7140平方m。各フロアの形は地下1階がL字型(床面積1338平方m)、1、2階が凸型、3~5階が横長の長方形。地下1階が精神病棟(急性)、1階が内科療養病棟、2階が精神病棟(認知症)、3階が同(在来患者)、4階が同(ストレスケア)、5階が体育館、作業療法室、屋上ガーデンなど。病室は地下1階から4階までに225室を配置する。河野理事長は「新病棟は、補助金を受ける条件としてベッド数を1割減らさなければならないが、1室あたりの床面積は4・3平方mから新基準の6・3平方mに広がる。従来からの自然環境の良さに加え、新病棟ではストレスケアの部屋や認知症対応施設を取り入れ、新しい取り組みをしていきたい」と話している。
 同法人は1946(昭和21)6月前身の診療所を開業、51年7月設立。河野病院(140床)や河野粕屋病院(250床)のほか、福岡市東区名島4丁目の河野名島病院(179床)の3病院などを運営。10年3月期の医業収益は約24億円、従業員約370人。今年2月に約3億円を投じて同市中央区薬院4丁目に復職デイケア併設の「薬院河野クリニック」と相談専門施設「メディカルサポート薬院」を同時オープンした。河野粕屋病院は常勤医4人、スタッフ約120人。