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女子中・高校の6階建て新校舎が完成   中村学園    講堂併設した省エネ構造


 学校法人中村学園(福岡市城南区別府5丁目、中村量一理事長)が建て替えていた同市城南区鳥飼7丁目の中村学園女子中学・高校の新校舎が9月7日に完成した。
 新校舎は、校庭を挟んだ現校舎の反対側の南側の敷地に建設していたもので、講堂を併設した地下1階地上6階建ての構造。延べ床面積は約1万8千平方mで、このうち新校舎が約1万5千平方m、講堂棟が約3千平方m。
 校舎の地下1階は機械室、1階は事務室、食堂、特別教室(実習室)4室など。2階は生徒昇降口、教務室、特別教室、保健室、図書館などで、生徒は2階から出入りする構造になっている。3~5階が普通教室あわせて36室と特別教室7室、同時展開室(小規模教室)5室。6階は音楽教室2室と同時展開室3室。講堂棟は、1階が来客用玄関、大会議室と約150人収容できる約230平方mのマルチホール。2階からが講堂で、3階席まで席数は1680席。
 また、別棟として円筒型の示範室(調理実習室)を建設。学園祖・中村ハル氏が考案した階段教室で、各席から調理する手元が良く見える構造になっている。床面積は188平方mで、約百人収容できる。
 建物全体は、省エネルギーで環境に配慮した構造を採用。中庭や校舎屋上に緑化を施し、校舎の中心に吹き抜け空間を設け積極的に自然換気を取り入れるなど空調運転期間の短縮を図る。また、校舎は全面に、室内に入る熱を低減する特殊ガラスを採用し、空調負荷の低減を図っている。このほかにも雨水利用の節水システムや照度・人感センサーを利用した証明システムなどを採用している。
 新校舎は開校50周年に当たる今年度の完成を目指し、昨年4月に着工した。なお、現校舎の解体工事は8月中旬から進めており、その後はグラウンド整備を進め、工事全体の完成は来年7月中旬になる見込み。