NEWS

天神地下街北エリアのリニューアル開始 福岡地下街開発


週刊経済2024年11月27日発行号

第1弾は3店舗オープン

 福岡地下街開発㈱(福岡市中央区天神1丁目、山本恭久社長)は10月末から、天神地下街(同区天神2丁目)北エリアのリニューアルを進めている。天神地下街は今年48周年を迎え、50周年をめどに今後約20区画でのリニューアルを計画している。10月25日から北エリアの3店舗が順次オープンしている。

 天神ビックバンによって増加する天神エリアのオフィスワーカーとインバウンド客の囲い込みを狙ったもので、カフェやテイクアウト可能な食物販、日用品や雑貨などを購入できる店舗の充実強化を図る。第1弾としてオープンした3店舗は化粧品・雑貨などを販売する「PLAZA」、軽量エコバックなどの「BALL&CHAIN」、九州初出店の「Truffle BAKERY」。BALL&CHAINはPOP UPでの出店だが、12月以降は別区画で常設店舗として営業する。さらに、南エリアにも九州初出店のカフェ「MACCHA HOUSE 抹茶館」がオープンした。北エリアリニューアルのメインターゲットは女性就業者。

 地下鉄七隈線延伸時の南エリア8区画のリニューアルにより、リニューアル前と比較すると売上は50%増、客数は40%増、通行者数は10%増と総じて好調。天神地下街全体の前期比売上高も10%増(24年9月期)となった。福岡地下街開発の森髙凌平総務企画部主任は「七隈線延伸による博多・天神間のネットワーク強化で新規来館者が増加したことに合わせ、顧客の新たなニーズを引き出したことが売上につながった。通り道として使われることも多い天神地下街だが、今後は目的性をもって利用してもらえるよう、オフィスワーカーを意識してカフェなども充実させていきたい」とした。