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天神・福ビル街区の「ワンビル」が竣工 西日本鉄道
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週刊経済2025年1月29日発行号
開業は4月24日
西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は1月17日、同市中央区天神1丁目で12月末に竣工した「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」の竣工(しゅんこう)式典を開いた。
福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」の中核の一つとして開発を進めてきたもので、建物は地上19階、塔屋1階、地下4階建て、延べ床面積は約14万7千㎡。渡辺通り沿いの福岡ビル、天神コア、天神ビブレの跡地で2021年12月に着工し、24年12月27日に建物が完成した。地下3階・4階は駐車場。地下2階から地上5階までが約120店舗が出店する商業施設、6階・7階はオフィスエントランスやコワーキングスペース、カンファレンスなどを配置する「スカイロビー」、8階から17階がオフィス、18階・19階がホテル。同日の内覧会では、基準階面積約4600㎡のオフィスフロアの一部を報道陣に公開したほか、災害時の一時帰宅困難者受け入れを想定した555人分の空間・物資の確保や、耐震性能、BCP対応などについて説明した。
約150人が出席した竣工式典で、林田社長は「開業予定は4月24日。天神の新たなランドマークとして開発コンセプトである『創造交差点』を体現し、常に新しいビジネスや文化が生まれる場所となるよう、全力で準備を進めていく」、高島宗一郎福岡市長は「福岡の人にとって思い出が詰まった場所に新しいビルができて、新しい未来が生まれていく。天神を象徴する場所で、福岡の街の未来のために大きなチャレンジを実行していただいた西日本鉄道の皆さんにあらためて感謝を申し上げるとともに、ワンビルがこれから、たくさんの人の夢が叶う場所になることを祈念する」とあいさつした。竣工式典後の記者会見で、林田社長はオフィスフロアの充足率が6割ほどに達していると説明し「外資系企業などの誘致を進め、できるだけ速やかにフル稼働に持っていきたい」と話した。