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天神「ワンビル」に入退館システムなど導入 東京のビットキー
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週刊経済2025年1月29日発行号
顔認証で入館
スマートロックなどハードウェア製品の企画・開発・販売などを手掛ける㈱ビットキー(東京都中央区京橋、寶槻昌則社長)は、西日本鉄道㈱が4月に開業する大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」にオフィス向けプラットフォーム「workhub」を導入する。
同プラットフォームは、東京では「麻布台ヒルズ ヒルズハウス」、商職複合大型ビル「東京スクエアガーデン」、大型オフィスビル「東京ダイヤビル」、羽田空港の会員向けラウンジ「SUITE LOUNGE」などで導入実績があり、福岡でも営業活動を進めてきた。大規模ビルでの導入は県内初という。「ワンビル」では139カ所に顔認証端末を設置し、オフィスエリアの勤務者を対象とした顔認証入退館システムや来訪者予約受付システムを導入。ICカードなどの持ち歩きが不要になるほか、複製や盗難・紛失の恐れのない高度なセキュリティレベルを確保する。また、ワーカー向けに提供するアプリでは、共用施設(会議室やジム、シャワー室など)の予約・決済や、来訪者登録・受付、空調の操作、飲食店やワーカーズラウンジ、喫煙室等の混雑状況の確認、イベント情報受信、ビル内の一部飲食店でのモバイルオーダーなどが可能になる。
同社では「ワンビルでの取り組みをベンチマークに、福岡のオフィスビルのセキュリティレベルや利便性向上に寄与する機能の実装を進めていきたい」と話している。
同社は2018年5月設立。資本金は203億1272万円(24年12月31日時点、資本準備金を含む)。東京本社のほか大阪市、宮崎市に拠点を置く。