NEWS
- 地域
大阪の食品卸、カネトミ商事を子会社化 ヤマエ久野 伊藤忠食品から全株式取得
Tag:
九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野株式会社(福岡市博多区博多駅東2丁目、田村哲丸社長)は、伊藤忠食品株式会社の関連会社で食品卸売業のカネトミ商事株式会社(大阪府高槻市玉川3丁目、乾富彦社長)の全株式を取得し、子会社化する。9月30日に株式取得を完了予定。
ヤマエ久野は九州を中心に酒類・食料品や住宅関連などの卸売事業を展開する一方、関東、関西圏でも酒類・食料品卸売業を拡大している。カネトミ商事は、関西圏を基盤とした地域密着の事業展開をしており、長年の実績から有力な取引先を持つ。同社の子会社で、両社双方の顧客に対する商品やサービスの提供強化などの相乗効果によって事業基盤の拡大が図れると判断した。
カネミ商事は1956年4月設立。資本金1千万円。8月末現在の持ち株比率は乾社長が54・42%、伊藤忠食品が34・74%だが、株式譲渡前にカネトミ商事による自己株式の取得や消却、伊藤忠食品を引受先とする第三者割当で、譲渡時には伊藤忠食品の持ち株比率が百%になる見込み。なお、ヤマエ久野では「今回の子会社化が今期業績に与える影響は軽微」と話している。
同社では、2009年に山口県下関市の酒類卸、シンセイ酒類株式会社と、伊藤忠食品株式会社の全額出資子会社で熊本、長崎、大分を地盤とする酒類・食品卸売の九州伊藤忠食品株式会社(現株式会社中九食品、熊本市)を子会社化するなどM&Aを今後の成長戦略に位置付けている。