NEWS

  • 地域

大野城市に自然エネルギー活用のモデル住宅  熊本市のエコワークス    福岡、熊本で販売


 自然素材に特化したエコ住宅の設計・施工を手掛けるエコワークス株式会社(熊本市出仲間1丁目、小山貴史社長)は、8月29日、大野城市のヒット総合住宅展示場に、自然エネルギーを活用した住宅「ハイブリッドエコハウス」のモデルハウスをオープンした。
 同モデルハウスは、太陽光や太陽熱、風力、地冷熱などの多様な自然エネルギーを複合利用した次世代エコハウスとして、国土交通省の「平成21年度地域住宅モデル普及推進事業」に採択された「全健連・ちきゅう住宅国産材モデル」の1つで、国から約2000万円の補助を受けて建設。建物は2階建て、延べ床面積は約209平方mで、屋根には太陽光発電パネルをはじめ、太陽熱を利用した給湯・床暖房システム(OMソーラー)、小型の家庭用風力発電を設置。また地冷熱を利用した独自の採涼換気システムも採用しており、これらのエネルギー自給技術の組み合わせ次第では、家庭で使う暖房、照明、給湯の消費エネルギーを自然エネルギーのみで賄うことが可能になる。また室内も高効率エネルギーシステムとして、消費電力の少ないLED(発光ダイオード)を使用した照明や高効率空調機器、さらに電力の使用状況がチェックできるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)などを導入した。
 同住宅の建設費は坪単価約60万円で、平均的な40坪クラスの住宅では、建設費約2400万円に別途自然エネルギー設備費(フルスペック導入時で約800万円)がかかる。小山社長は「自然エネルギーを複合的に利用した住宅の販売は九州初。当モデルハウスが住まいづくりと温暖化対策を考えるきっかけにしてもらえるよう、まずはこの九州でのエコ住宅の普及を図りたい」と話している。当面は、福岡、熊本両県を中心に販売していく。
 同社は新産住拓株式会社(熊本市近見8丁目、小山英文社長)のグループ会社として2004年4月に設立、資本金は2000万円、09年9月期の売上高見込みは10億9000万円。小山社長は熊本市出身、1964年11月18日生まれの44歳、京都大学工学部卒、趣味はジョギング、読書。