NEWS

大橋駅前の6階建て複合ビルが先行開業 えんHD


週刊経済2025年4月30日発行号

全面開業は6月に

不動産事業主体の㈱えんホールディングス(福岡市博多区住吉3丁目、原田透社長)は、福岡市南区の西鉄大橋駅前(東口側)のロータリー南側で開発を進めてきた複合施設の一部を4月18日、開業した。

施設名は「OHASHI HILL(オオハシ ヒル)」。これは地域の文化活動拠点として機能していた「ゆめアール大橋」の跡地活用事業として、優先交渉権者の同社が「ウェルネス」「多様性」「環境」「文化芸術」をコンセプトに、商業店舗やクリニック、フィットネスなどのテナントが入居する6階建て複合ビルに再開発したもの。

敷地面積は約2500㎡、延べ床面積は約9800㎡で、1~5階には物販などのテナント、6階は屋上広場「スターパーク」と各種イベントで利用できるレンタルスペース「おおはしラボ」などで構成する。また3~5階に併設された87台収容の駐車場では、パークアンドライドの活用を促進するため、西鉄電車利用者には交通系ICカードを通じて駐車料金の割引を適用するようにするほか、施設の災害対策として、3~6階の各フロアには防災備蓄倉庫、1階にはかまどベンチ、6階には蓄電なども設置し、災害時の帰宅支援ステーションとしての機能も担う。

同日は屋上と駐車場の供用に合わせてオープニングセレモニーがあり、原田透社長は「得意とするマンション開発でも十分に採算が見込める駅前の好立地だが、『ゆめアール大橋』の遺伝子を受け継ぎ、地域住民の交流拠点として機能する施設の存在が重要だと考えた。西鉄沿線上でも特に人気の高い大橋地区。地域のさらなる発展につながる起爆剤になってほしい」と話している。

入居する全てのテナントのオープンは6月中を予定している。