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大学院生の鈴木結生さんが芥川賞 西南学院大学


週刊経済2025年1月29日発行号

現役学生の受賞は同学初

西南学院大学(福岡市早良区西新6丁目、今井尚生学長)の大学院生・鈴木結生(すずき・ゆうい)さんが1月15日、第172回芥川龍之介賞を受賞した。現役学生の受賞は同学初。

受賞したのは、「ゲーテはすべてを言った」。ゲーテの研究者である主人公が、自分の知らないゲーテの言葉と出会い、その原典を探し求める物語で、繊細な筆致とゲーテ研究という専門性の高いテーマを巧みに融合されている点が高く評価された。

鈴木さんは、福島県郡山市出身。2001年生まれの23歳。24年に同大学外国語学部外国語学科を卒業し、現在は同大学大学院外国語学研究科外国語学専攻修士課程1年生。今回の作品は2作目で、4年次に「人にはどれほどの本がいるか」で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞している。今井学長は「心からお祝い申し上げる。これまでにも多くの卒業生がさまざまな分野で活躍しているが、現役での本学大学院生による受賞を大変うれしく思っている。在学生のみならず、卒業生、教職員にとっても大いなる励みになる」と話している。