NEWS

売上高は8・1%増の123億9200万円 日本タングステン3月期


週刊経済2025年6月4日発行号

HDD磁気ヘッドが好調

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2025年3月期連結決算は売上高が前期比8・1%増の123億9200万円、経常利益が21・2%増の9億5200万円で2期ぶりの増収増益だった。
機械部品事業は、データセンター向けの設備投資拡大を受け、注力商品であるハードディスクドライブ(HDD)用磁気ヘッド基板や、NTダイカッターが好調に推移。また、電機部品事業においてもEVリレー用接点や抵抗溶接用電極が低調だったものの、ブレーカー用電気接点の需要が回復し増収に。注力商品が伸びたことで原価率が改善し増益を確保した。
今期も引き続きHDD用磁気ヘッド基板やNTダイカッターの需要拡大で売上高は前期比3・3%増の128億円、経常利益が0・8%増の9億6000万円で増収増益を見込む。