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売上高は2%減の641億円に  三井ハイテック    電子部品堅調も電機部品振るわず


 半導体部品製造の三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区小嶺、三井康誠社長)の16年1月期連結決算は、売上高は前期比2・1%減の641億400万円、経常利益は同36・6%減の23億9000万円で減収減益だった。
 電子部品の売り上げは堅調だったが、車載用・家電用モーターコアを中心とする電機部品の需要減が影響し、連結減収。円安に推移した為替差益の4億円の計上などがあったものの、電機部品事業の大幅減益(前期比52・5%減)などが響き、経常減益となった。営業利益は同39・4%減の18億5800万円、当期純利益は同28・8%減の18億1700万円。
 セグメント別の状況では、主力の電子部品事業は為替相場が円安に推移したことなどもあり、売上高は前期比1・7%増の384億5400万円、営業利益は同0・6%増の19億7300万円。一方、電機部品事業は、メーカー側の在庫調整の影響などで車載および家電用モーターコアの受注が伸び悩み、売上高は同8・3%減の205億3300万円、営業利益は同52・5%減の11億8100万円だった。また金型事業は、売上高は同5・4%減の68億1400万円、営業利益は同16・0%増の5億8900万円で、工作機械事業では、売上高は同13・8%増の13億7300万円、営業利益は同約3・1倍の5400万円だった。
 今期の見通しでは、売上高は前期比6・1%増の680億円を目指す一方、経常利益は同33・1%減の16億円とさらなる減益を見込む。同社は近年、モーターコアの生産強化に向けた投資を続けてきたが、自動車・家電業界の在庫調整に伴い操業率が低下し、利益を圧迫している。