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売上高は11・3%増の63億900万円 日本タングステン中間期
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週刊経済2024年12月4日発行号
通期も増収増益予想
タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2025年3月期中間連結決算は、売上高が11・3%増の63億900万円、経常利益が14・3%増の5億2300万円で増収増益だった。
産業用機器・部品市場や衛生用品機器・医療用部品市場は企業の積極投資による需要の高まりを受けて、同社の注力商品のハードディスクドライブ(HDD)用磁気ヘッド基板やNTダイカッターが回復傾向のほか、医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品は、北米地域向けに新規顧客を獲得し、東南アジア地域の在庫調整も解消したことで増収となった。利益面では海外連結子会社の業績が低迷したが、注力商品の売上増に伴い営業利益は同37・2%増の3億9700万円だった。
通期は、上期業績より勢いを欠く中で推移するものの、引き続き注力商品の需要回復で売上高は4・7%増の120億円、経常利益は1・8%増の8億円の増収増益を見込む。