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売上高は10%増の547億2700万円 リックス
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週刊経済2025年6月4日発行号
増収増益
機械商社のリックス㈱(福岡市博多区山王1丁目、安井卓社長)の2025年3月期連結決算は、売上高が前期比10%増の547億2700万円、経常利益が同6・7%増の41億9700万円の増収増益となった。
海外市場の開拓や整備部門の営業を強化した鉄鋼業界向け製品や電池、モーター分野への営業・提案を強化した自動車業界向け製品、医療・化粧品分野の開拓や既存顧客への深耕を強化した高機能材業界向け製品、近年重視されている環境やエネルギー産業、水処理関連事業への深耕を強化した環境業界向け製品などが好調だった。また、前の期は売り上げ微減だった電子・半導体業界向けも、世界的なAI関連・半導体需要の高まりを背景に修理・再生ビジネスに加えて現場、設備、保全部門に対する営業強化を図った結果、増収に転じた。営業利益は9・5%増の38億8200万円、純利益は2・2%増の28億4100万円だった。
セグメント別では、鉄鋼業界向けは売上高が11・8%増の156億3300万円、営業利益が12・1%増の20億600万円、自動車業界向けは売上高が12・7%増の117億2300万円、営業利益が4・3%増の13億円、電子・半導体業界向けは売上高が9・9%増の74億600万円、営業利益が21・8%増の8億9000万円、高機能材業界向けは売上高が18・9%増の25億3900万円、営業利益が11・3%増の2億6700万円、環境業界向けは売上高が30・4%増の30億4500万円、営業利益が44・1%増の2億9500万円と増収増益。一方、ゴム・タイヤ業界向けは売上高が2・3%減の38億7000万円、営業利益が7・6%減の4億1500万円、工作機械業界向けは売上高が5%減の23億2000万円、営業利益が6・6%減の5億200万円、紙パルプ業界向けは売上高が4・8%減の9億1800万円、営業利益が2・5%減の1億600万円と減収減益だった。
今期は、中期経営計画「GP2026」に基づき、社内外連携を強化することで課題解決力を高めビジネス領域の拡大を図り、売上高が4・2%増の570億円、経常利益が2・8%減の40億8000万円、営業利益が2・8%増の39億9000万円、純利益が0・3%増の28億5000万円を見込んでいる。