NEWS

  • 地域

売上高は1・7%増の4894億円  山九    経常益は3・5%減の207億600万円


 総合物流大手の山九株式会社(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2016年3月期連結決算は、売上高が前期比1・7%増の4894億4100万円、経常利益が同3・5%減の207億600万円で増収減益だった。
 物流事業分野では、国内外貨物の集荷営業強化、新規物流センターの早期収益化や低採算作業からの撤退など、収益基盤の改善に取り組んだ。機工事業分野では、海外の新規保全作業の本格化や国内製鉄所のコークス炉改修同調工事など着実な受注と施工に加え、石化設備のSDM(大型定期修理工事)領域拡大に注力。増収基調により営業利益も14・4%増の207億600万円となったが、為替評価損等の計上で経常利益は減益だった。また、山九重機工株式会社との株式交換に伴い発生した負ののれん発生益を特別利益に計上したことで、当期純利益は9・9%増の129億1100万円となった。
 セグメント別に見ると、物流事業は売上高が2・0%増の2570億2200万円、営業利益が15・6%増の66億5900万円。機工事業は売上高が0・9%増の2093億6400万円、営業利益が13・6%増の158億8800万円。その他の事業では、システム開発案件や高速道路の点検・補修作業などの受注増加で、売上高が5・7%増の230億5400万円、営業利益が22・2%増の14億7600万円だった。
 今期は売上高が前期比0・9%増の4940億円、営業利益が0・8%増の245億円、経常利益が17・4%増の243億円、当期純利益が25・5%増の162億円を見込んでいる。