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売上高が0・7%減の2544億円 西部ガスホールディングス3月期
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週刊経済2025年5月21日発行号
経常利益は2期ぶりに増益
西部ガスホールディングス㈱(福岡市博多区千代1丁目、加藤卓二社長)の2025年3月期連結決算は、売上高が前年同期比0・7%減の2544億4200万円、経常利益が2・3%増の106億1100万円の減収増益だった。
主力の都市ガス事業では、業務用ガス販売量が既存顧客の空調需要や新規顧客開拓などから3・0%増に。家庭用ガス販売量は需要期の低気温などで増加したものの第3四半期までの高気温等による減少から0・8%減になった。さらに原料費調整によるガス料金単価の下方調整の影響もあり、ガス事業の売上高は2・3%減の1557億5900万円だった。このほか、LPGは販売単価の上昇などから6・5%増の270億7200万円、電力・その他エネルギーは小売電気事業の販売量増により5・4%増の232億7400万円だった。不動産は賃貸用不動産の売却売上減などにより0・9%減の423億2100万円、飲食関連などのその他が1・8%減の251億100万円だった。
一方、利益面ではガス事業が売上減だったものの、ひびきLNG基地(北九州市)の減価償却費が減少したことなどから2期ぶりに増益となった。今期は連結で売上高が2560億円(0・6%増)、経常利益が110億円(3・7%増)の増収増益を見込んでいる。
ホールディングス傘下の企業集団の状況は、増加が2社(SGインキュベート第3号投資事業有限責任組合、西部ガスシェアードサービス㈱)、減少がなしで、連結子会社は46社、持分法適用関連会社が5社となった。