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埼玉県草加市に車両基地開設 マルゼンレックス


週刊経済2025年5月7・14日発行号

関東3拠点目

運送、物流事業のマルゼンホールディングス㈱(北九州市小倉北区西港町、牛嶋浩人社長)のグループ企業で、食品輸送に特化するマルゼンレックス㈱(東京都江戸川区東葛西、同社長)は4月1日、埼玉県草加市松江にトラック車両基地を開設した。

同社は物流2024問題を背景に生産性向上と運送効率を図るため22年11月に東京都江戸川区に県外初の拠点を開設。その後、本社登記を糟屋郡久山町から東京都江戸川区に変更し、千葉船橋市に2拠点目を開設するなど、関東圏で輸送網を拡大している。同ホールディングスでは小口から大量輸送の各種輸送車両を93台保有しており、うち冷蔵冷凍に対応した食品特化の車両を関東圏に徐々に移管している。

埼玉車両基地の場所は、通称「産業道路」の稲荷3丁目交差点北側。200㎡で10tトラック3台と仮眠室を備えた事務所を有する。将来的に同所で30台まで拡大できるという。牛嶋社長は「関東圏は制度が整備されており従業員の働き方改革にもつながっている。現地での保有台数を高めて高品質な食品輸送のネットワークを築いていく」と話している。

中核企業のMARUZEN EXPRESS㈱(北九州市)は2006年5月設立。資本金1千万円。そのほか倉庫業のマルゼンロジスティクス㈱、コンテナ輸送の㈱丸全開発(いずれも北九州市)で構成する。