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地域飲食店で社内ポイント利用の実証実験 西部ガスホールディングスと凸版印刷、Gigiの3社


週刊経済2021年7月20日発行

 西部ガスホールディングス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)とGigi㈱(同市中央区大名2丁目、今井了介社長)、凸版印刷㈱(東京都文京区、麿秀晴社長)は、7月1日から社内ポイントを使って地域の飲食店で食事ができるサービスの実証実験を始めた。
企業の健康経営推進と地域の飲食店支援を目的としたもので、従業員がウォーキングや階段の利用、体重管理などの健康増進の活動をしたことに対して企業がポイントを付与し、従業員はポイント数に応じて飲食チケットに交換し、地域の飲食店で利用できる。今回の実証実験では、西部ガスグループと凸版印刷の一部従業員および福岡市内の一部飲食店を対象として、サービス検証をする。各社の役割は西部ガスHDと凸版印刷が実証フィールドの提供、実証実施後のフィードバック、実証参加飲食店の開拓など。Gigiがチケット利用可能店舗の登録、社食チケットサービス「びずめし」機能の提供。今後は実証実験の結果を踏まえ、正式にサービスの共同開発および販売をする計画。
3社は、従業員の健康促進を通じて組織の活性化や生産性の向上を図る「健康経営」を掲げており、さらに環境や地域社会への貢献を通じた持続可能な社会の発展に向けて「SDGs」をはじめとする社会課題への取り組みを推進している。今回の取り組みでは、コロナ禍でリモートワークとなった社員の健康状態把握や福利厚生面等での課題を感じている企業と、同じくコロナ禍による時短営業等で大きな影響を受けている飲食店の支援の両立を目指す。「従業員の運動不足解消や健康意識向上を促進することにより、企業の健康経営に寄与すると同時に、地域の飲食店の利用促進を図り、地域活性化にも貢献したい」と話している。