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国際線到着ロビー・アクセスホールを供用開始 福岡国際空港
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週刊経済2024年12月11日発行号
連絡バス専用道も国際線側で運用
福岡空港を運営する福岡国際空港㈱(=FIAC=福岡市博多区下臼井、田川真司社長)は12月3日、国際線到着ロビー・アクセスホールの供用を開始した。
国際線ターミナルビル等増改築工事で整備を進め、フロア面積は従来の約3倍にあたる約6300㎡まで拡張。空港からの2次交通アクセスの役割を果たす高速バスや路線バスの待合環境を整備し、内装には福岡県産材を使用した天井造作を施し、大川組子をあしらったベンチを設置するなど、“福岡・日本らしさを感じられる空間”(FIAC)を創出した。
また、バスの運行情報をデジタルでリアルタイムに表示、高速バスの乗車時刻等は日英2カ国による音声案内を実施するほか、ホールとバス乗り場の出口にはホームドアを設置、バスやタクシーと一般車両との道路を分離するなど安全性や公共交通機関の円滑な運行ルートも確保した。アクセスホールの供用に合わせ、コンビニエンスストア・ローソン、カフェ・タリーズコーヒー、吉野家などが新たにオープン、インバウンドに対応した国際観光案内所をリニューアル。他元戸による観光案内をはじめ、フルーツ狩り体験ツアーも販売、国内の空港では初めて帰国時の植物検疫手続き代行サービスなども始める。そのほか、WiFiレンタルやレンタカー、外貨両替などの受け付け窓口も拡充させている。
FIAC経営企画本部の鰺坂裕子国際施設開発推進部長は「アクセスホールは福岡、九州、西日本をつなぐ重要な地点。到着されたお客さまが福岡らしさ、日本らしさを感じていただけるよう県産材を活用することで、ぬくもりを感じていただけるような空間を演出した」とホールの特徴を説明した。
アクセスホールの供用に合わせ、整備を進めていた国内線・国際線専用道のうち、国際線側の運用を開始、整備前に比べて約5分短縮の約10分でアクセスできる動線も確保した。専用道は国内線側でも整備を進めており、国内線側が完成すれば約5分まで短縮される。