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国道322号・八丁峠道路トンネルが貫通  九州地方整備局    麻生副総理ら出席し記念式典


 九州地方整備局(小平田浩司局長)が整備している国道322号・八丁峠トンネル(約3・7キロ)の貫通を祝う式典が3月12日、嘉麻市と朝倉市の市境にあたるトンネル坑内で開かれた。
 式典には麻生太郎副総理兼財務相、原田義昭衆院議員、参議院福岡選挙区で、自民党の松山政司、大家敏志参義ら国会議員をはじめ、小川洋県知事、嘉麻市の赤間幸弘市長、朝倉市の森田俊介市長ら約240人が出席、両市の直結を祝った。式典では両工区に分けて設置された発火ボタンを麻生副総理ら来賓が押した後、発破音とともに貫通地点に張り巡らされた幕が下ろされ、通り初めが行われた。その後、工事を担当した前田建設工業、西松建設の工事担当者による樽神輿の披露、鏡開きなどがあった。
 来賓であいさつした麻生副総理は「開通までまだ時間がかかるが、これからはインフラをどれだけ活用するかが大きなテーマ。嘉麻側の努力にかかっている」と述べ、小川知事は「県の中央部を南北に縦断するトンネルとして、安全、円滑な交通の確保だけでなく、筑豊、朝倉を短時間で結ぶ道路としての機能は高い。県としては観光農業振興に力を入れていくほか、千十バイパスなど周辺バイパスの早期整備を進めていきたい」と話した。そのほか、松山参議のほか、中尾県議会議長の代理で香原勝司県議(直方市、県土整備委員長)らが祝辞を述べた。また、発注者を代表し、九州地方整備局の小平田局長は「着工から4年で貫通することができた。厳しい財政事情だが、1日でも早い早期開通を目指していきたい」と話した。
 丁峠道路トンネルは2006年度に県の代執行を受けて工事をスタート。13年に嘉麻工区から工事に着手してきた。開通時期は現段階で未定。