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国内外受注減で減収減益 本多機工 中国向け回復で今期増収増益へ
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産業用特殊ポンプ製造販売・本多機工株式会社(嘉麻市山野、龍造寺健介社長)の09年8月期決算は、売上高24億3681万円で前期比18%減、経常利益が1億5724万円で同41・5%減の減収減益だった。
08年8月期まで、国内外から同社主力のオーダーメード型ポンプの新規受注が伸び、増収増益を続けていたが、今年5月の連休以降、国内からの受注が大幅に減少し減収。材料費、発注額、人件費などのコスト削減を図り、自社製品の無料点検を開始し、既存顧客へのサービスを強化した結果、部品関連の受注は増加したが、新規受注減を吸収できず、減益となった。特に水処理・プラント関連の企業からの受注減が目立ったが、化学・薬品関連企業からの受注は前年並みだった。また台湾、韓国など国外有力取引先からの受注は減少したが、インドや中国、東南アジア向けは堅調だった。同社の龍造寺社長は「9月以降の3カ月は順調に受注が回復しており、利益は出ている。中国の景気が回復したほか、インドは昨年同様伸びが続いており、昨年発売開始したマイクロナノバブル発生装置の引き合いも多い。また、大幅なコスト削減を実施した結果、経営が創業以来で一番引き締まっている。このまま利益を出し続けたい」と話している。今期は増収増益と見込む。
同社は1951年9月設立。資本金は9000万円で、従業員は164人。工場内の設備で使用される特殊な形状をしたポンプを100%受注販売しており、全世界50カ国以上に導入実績を持つ。龍造寺社長は60年6月24日生まれの49歳。福岡市南区出身でカリフォルニア大学卒。趣味はスキー、水泳。