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営業収益が過去最高の1365億円 ミスターマックス・ホールディングス2月期連結決算


週刊経済2025年4月23日発行号

増収増益に

大手ディスカウントストア・㈱ミスターマックスを中核とする㈱ミスターマックス・ホールディングス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2月期連結決算は、売上高に当たる営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)が前年同期比5・4%増の1365億6900万円と過去最高となった。経常利益も30・0%増の37億8200万円で増収減益だった。

市場の品不足で需要が高まったコメにおいて契約農家などからの積極的な集荷活動が奏功し売り上げが大きく伸びた。また節約志向の高まりを反映して価格訴求に努めた衣料用洗剤やペットフード、加工食品などが好調だった。このほか利益率の高いプライベートブランド商品についても、家電メーカーの旧材を同社専用機種として販売する「リバイバルモデル」に取り組んだ大型家電製品が売り上げを大きく伸ばした。店舗数は、期中にミスターマックスサンリブ古賀店(古賀市)をオープンし57店舗となったほか、10店舗をリニューアルし、既存店の一層の収益力および利便性向上を図った。

コスト面では、賃金の上昇により人件費は増加したが、業務効率の改善によって作業時間を前年より削減。増加分を最小限にとどめることができた。また、キャッシュレス決済の利用は引き続き増加傾向にあるものの、決済手数料について料率交渉を行った結果、コストへの影響を抑えることができた。これらの取り組みにより販売費および一般管理費は301億7400万円(4・1%増)となった。

今期は営業収益が1430億円(4・7%増)、経常利益が41億円(8・4%増)の増収増益を見込んでいる。