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台湾企業とリアルタイムAI音声翻訳システムの実証実験 QTnet


週刊経済2022年10月18日発行

博多駅総合案内所で

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は、台湾のスタートアップ企業、VM‐Fi(ブイエムファイ) 社(Maxwell PengCEO)と10月14日から博多駅総合案内所でリアルタイムAI音声翻訳システム「SMART TranslationwindoW」の実証実験を開始した。
VM‐Fi社は、QTnetが実施する新規事業の創出を目指す公募型オープンイノベーションプログラム「TSUNAGU2021」で優秀賞を受賞し、QTnetと業務提携を進めており、その一部としてウィズコロナ時代の感染防止策と新しい観光案内の実現に向けた実証実験を行うもの。ターミナル駅や空港などの案内所では、感染症の予防対策と外国語による対面コミュニケーションの両立が求められる中、同システムは現行のアクリル板仕切りの代わりに字幕を映し出す半透明ディスプレイを案内所に設置し、利用者と案内所スタッフの会話をディスプレイへリアルタイムに翻訳・字幕化する。インバウンド利用者だけでなく聴覚に障がいがある人にも快適なコミュニケーションと感染防止を同時に提供し、ユニバーサルサービス実現に貢献していくという。QTnetは、実証実験で同システムの設置場所に応じた有線/無線方式など最適な通信環境を提供する。