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卸販売の伸びで8・5%増収の290億円  アプライド    経常利益は4倍増


 パソコン量販店のアプライド株式会社(福岡市博多区東比恵3丁目、岡義治会長兼社長)の2016年3月期連結決算は、売上高が前期比8・5%増の290億200万円、経常利益は約4倍の10億9300万円だった。
 主力のパソコン・ゲーム事業で、店舗販売、大学・官公庁向けの販売を主体とするSI営業は微増だったが、他の業者や事務機器メーカー向けに卸す特機営業が増加して増収となった。利益面では、増収に加え、利益率の良い、店舗でのテクニカルサービスが増加して、営業利益は約3・7倍の9億3100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7・8倍の6億5700万円となった。セグメント別の売上高は、パソコン・ゲーム事業が6・1%増の274億7100万円、化粧品・雑貨事業が2・7倍の11億5300万円、出版・広告事業は6・0%減の3億7700万円だった。
 今期の連結業績は、特機営業部門の強化を進め、売上高は6・2%増の308億100万円、営業利益は7・2%増の9億9800万円、経常利益は0・3%増の10億9600万円、親会社株主に帰属する当期純利益は0・4%増の6億6000万円を予想。同社の坂井雅実常務は「期首の4~5月は想定通りのペース。法人向けは見通しが難しい面もあり、また消費増税の先送りで今期末の駆け込みが減少する可能性など懸念材料はあるが、もともと駆け込み需要は織り込んでおらず、予想に対する影響はないだろう」と話している。