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博多駅前にソフトウエア開発の新拠点 東京エレクトロン


週刊経済2025年4月9日発行号

2年で50人体制へ、女性エンジニアの採用強化を

半導体製造装置の大手メーカー、東京エレクトロン㈱の現地子会社、東京エレクトロン九州㈱(熊本県合志市、林伸一社長)は、福岡市にソフトウェア開発の新拠点を開設。3月21日に開所式を開いた。

AI技術を活用し、半導体製造装置向けの「自立化」や「自動化」のソフトウェアを主に開発する拠点と位置付けており、採用面の優位性やアクセス性を評価する形で福岡市の博多駅前を選択した。ソフト開発拠点は札幌市に次ぐ2拠点目。入居するのは、博多コネクティッドのプロジェクトの一つで昨年完成した「コネクトスクエア博多」(福岡市博多区博多駅東)で、4階に約440㎡のオフィスを設けた。オフィスではフリーアドレスを導入したほか、女性のデザイナーの意見を取り入れ、「女性の働きやすさ」に力点を置いて設計。当初は約10人の人員からスタートし、現地採用を進め今後2年程で50人体制を目指す。

同日、林社長は高島宗一郎福岡市長と江口勝福岡県副知事を表敬訪問。「働く環境としての福岡はまさに最高のロケーション。特に新オフィスは好立地にビルの先進性が相まって、採用も円滑に進んでいる」と強調。また、新拠点では女性エンジニアを積極的に採用する方針も打ち出しており、「すでに2人を採用しているが、半数を女性エンジニアで構成することを目指していく」と目標を掲げている。高島市長は「博多コネクティッドで誕生した新ビルが、世界有数の半導体装置メーカーの進出地に選ばれ、大変光栄。ここから世界をリードできるものづくりが生まれるものと期待している」とコメントした。