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博多港に外航クルーズ専用の旅客施設 福岡市 今年春に開業予定
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福岡市はこのほど、博多港中央ふ頭に完成予定の外航クルーズ船専用の旅客施設「中央ふ頭クルーズセンター」の建設工事に着工、今年春の開業を目指している。
新施設の平屋建て床面積は約2800平方m。入国審査ブースは、博多港国際ターミナルの8ブースを上回る20ブース設置する。同施設の隣接地にはバスやタクシーなど、車両の乗り入れが可能な交通広場も整備する予定で、総投資額は同施設が約6億7000万円、交通広場が約2億3000万円となる見込み。
現在、博多港にはクルーズ客専用の受け入れ施設がなく、船内のレストランで入国審査を行っていることに加え、日差しや風を遮る屋根がないことで、クルーズ利用客が快適に待機できる環境が整備されていないことが課題として挙がっていた。さらに、博多港国際ターミナルが対応できる旅客人数は最大で約400人と限りがあるため、クルーズ船の規模によっては屋外での入国審査を余儀なくされているという。このような状況を受け市では、クルーズ利用客の入国審査にかかる時間の短縮を図るほか、約2000人から3000人規模のアウトバウンド旅行客にも対応できるように新施設を建設し、クルーズ利用客の利便性向上に努めたいとしている。