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博多港に世界初の完全電動トランスファークレーン 博多港ふ頭 CO2削減8割期待
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博多港を管理する第3セクター、博多港ふ頭株式会社(福岡市東区香椎浜ふ頭4丁目、江頭和彦社長)は11月8日、アイランドシティに完全電動のトランスファークレーンを4基導入した。
国土交通省の低炭素型社会に向けた港湾整備事業の一環で、アイランドシティ・コンテナターミナル(CT)に導入した。完全電動タイプのクレーン導入は世界初。CT内には通常のクレーンを電動化した改造型が13基あり、今回の新型導入でクレーン総数は17基となった。今回導入したクレーンは三井造船大分事業所製で、高さ21・5メートル、重量135・5トン。同社ではクレーン設置と並行してヤード整備を進めており、CTのC1、C2の岸壁のうち、すでに全長5百メートルのC2部分は終了。現在はC1部分(全長330メートル)の約6割が終了し、完成時期は12月末を予定している。電動化による効果などのデータ収集は1月から本格的に開始する。
完全電動化クレーンの導入でCO2の年間排出量(17基分)は、軽油を使用した場合と比べ、2816トンから674トンに減り、約8割のCO2削減が期待できるという。同社では「世界中で環境への意識が高まる中、“エコの博多”として博多港を打ち出していくことで、ポートセールに生かしたい」と話している。