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博多区千代に初の障がい者就労移行支援事業所 カムラック 就労継続支援の2事業所に続き
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ITにおける障がい者就労支援事業を展開する株式会社カムラック(福岡市博多区
上呉服町、賀村研社長)は6月、同区千代4丁目に同社初の就労移行支援事業所「ホップ・ステップ・カムラック」を開設する。
現在、障がい者と雇用契約を結び福岡県が定める最低賃金以上を支給する就労継続支援A型事業所を運営している。今回は、そのノウハウや取引先とのネットワークを生かし、新たに就労に必要な知識・能力の向上を目的とした訓練や就職活動支援などを行う就労移行支援事業に参入したもの。
場所は、西日本シティ銀行千代町支店向かいの西鉄千代県庁口ビル1階、現在の県庁前事業所が入居するテナント。フロア面積は約90平方m。定員は20人。最大2年間通所が可能で、平日の週5日、1日4時間が基本。専門の講師を手配し、プログラミングやワード、エクセル、パワーポイントなどのパソコンスキル、コミュニケーションスキルなどで構成する。校長はIT分野の人材育成などを手掛ける久米純矢株式会社AISIC社長に委託する。
また、今回の開設に伴い県庁前事業所は同ビル3階にある関連会社でソフトウェア開発業の株式会社else if(エルスイフ、高森啓二社長)の事務所隣に移転する。フロア面積は82平方m。現在、エルスイフが受注した案件の一部をカムラックに業務委託する協業体制を採っており、移転でより業務効率を高める狙い。賀村社長は「障がい者が社会で活躍するための入口と出口を用意した。結果にコミットできる事業所を作っていく」と話している。
同社は2013年10月設立。資本金は500万円。従業員は50人。2014年1月に呉服町事業所(博多区上呉服町)、2015年5月に県庁前事業所(同区千代4丁目)を開設。HP制作やWebデザイン、データ入力などIT分野での就労支援を特徴としており、現在は障がい者の雇用者数が50人を超えるまで拡大している。