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半導体需要活況で増収増益を継続 三井ハイテック 為替差益などで経常11%増
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半導体部品製造の三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区小嶺、三井康誠社長)の14年2月~10月期の決算は、売上高が前年同期比8・7%増の490億1500万円、経常利益は同11・3%増の28億500万円で増収増益だった。
半導体需要の活況に支えられ、前年同期を上回るペースで増収幅を拡大。中でも環境対応製品や、重点戦略に据える車載向け電子部品向けの需要が旺盛だった。利益面では、売り上げの増加に加え為替差益の計上もあり、経常・営業利益が2けた増。ただ、純利益は固定資産の減損処理などを実施したことで、同4・3%増の22億3700万円となっている。事業別には、金型事業は省資源・省エネのニーズが後押しとなり精密加工技術の需要が高く、同6・7%増。電子部品事業はスマートフォンなど情報端末向けの受注が好調で、同7・7%増、電気部品事業は車載向け製品が伸び同8・6%増。工作機械事業は海外需要の開拓で同21・5%増だった。
通期の見通しでは、売上高は前期比5・6%増の640億円、経常利益は同6・7%減の31億円の予想だが、近く上方修正の可能性もあるという。10年1月期には、売上高が370億円にまで落ち込んだものの近年は一貫して回復傾向で、5期連続の増収増益も視野に入っている。