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千興ファームと馬油の共同ブランド 日本食品 製販メーカー向けに
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食肉加工、卸の日本食品株式会社(古賀市青柳、末田金次社長)は10月1日、飲食店「菅乃屋」を展開する馬肉専門メーカー株式会社千興フォーム(熊本県上益城郡、菅逸司社長)と共同で馬油の共同ブランドを立ち上げ、販売開始した。
新ブランド「 “NSJP”トレサ馬油」は、化粧品や健康食品などの馬油製販メーカー向けの商品で、国内馬油市場で原料の共同ブランド立ち上げは初という。両社ともこれまでは独自の馬油を製造してきたが、千興フォームは日本で唯一、食用馬の飼育、専用の畜場、生食専用工場の一貫した生産ラインを持つメーカーであるため、九州の馬脂卸しのシェア7割を持つ日本食品としては、馬油の原料となる馬脂の調達から精製、販売という一貫した流通システムを構築し、純国産という品質性を打ち出すことでシェア拡大を図る。
また、外国からの観光客増加に伴い、海外業者から馬油への問い合わせが増えているため、同ブランドの海外展開も視野に入れている。同社では、「馬脂市場は5年後に20億~30億円に拡大するといわれている。当社ではその1割の2億~3億円の獲得を目指しており、トレサ馬脂をその主力にしている」と話している。
同社は1963年1月設立。資本金は4893万7500円。従業員は268人(パート含む)。69年に開始した油脂事業では、2010年に馬油化粧品「美肌油」を販売している。12年3月期の売上高は約95億円。末田社長は1939年1月5日生まれの73歳。嘉穂郡桂川町出身。鹿児島大学水産学部卒。趣味は温泉めぐり。