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北九州市若松区に系統用高圧蓄電所 東京のNTTアノードエナジー
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週刊経済2025年4月16日発行号
設計施工は西部電気工業
NTTグループのエネルギー事業会社・NTTアノードエナジー㈱(東京都港区、岸本照之社長)が、北九州市若松区に建設していた系統用高圧蓄電所「福岡若松蓄電所」が4月3日に完成した。
同社がアグリゲーター(※)として各種電力市場での最適取引や充放電制御をはじめ蓄電所の保守監視を一体的に管理する「福岡若松蓄電所」は、㈱パワーエックス(東京都港区、伊藤正裕社長)が岡山県玉野市の自社工場で製造する蓄電システム「Mega Power」3台を導入し、公称容量は8226kWh(一般家庭約720世帯分の1日の電力使用量に相当)、PCS出力は1999kW。設計および施工は西部電気工業㈱(福岡市博多区、坂口隆冨美社長)が担当した。西部電気工業にとっては初の系統用蓄電システムの設計および施工で、パワーエックスにとってはNTTアノードエナジーへ初めての系統用蓄電システム納入となる。各社は「今後も系統用蓄電所の建設・運用を通じて、再生可能エネルギーのさらなる普及拡大と持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。
※需要家と電力会社の間に立って、電力の需要と供給のバランスコントロールや各需要家のエネルギーリソースの最大限の活用に取り組む事業者。