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北九州市と福岡市を結ぶ水道用水の緊急連絡管が完成  福岡県    全長約47キロメートル


 福岡県と北九州市が2007年1月から整備を進めてきた北九州市と福岡都市圏を結ぶ水道用水の緊急連絡管「北部福岡緊急連絡管」が完成、4月1日に供用を開始した。総事業費は約184億円。
 北九州市八幡西区の本城浄水場から福岡市東区の下原配水場までの全長約47キロメートル。自然災害や施設事故、テロなどの緊急時に1日最大5万立方mの水道用水の供給が可能で、北九州市や福岡市など18市町の約250万人分の飲料水と炊事用水、もしくは20万人分の生活用水を賄える。通常時は北九州市が維持用水(最大2万立方m/日)を供給し、福岡都市圏の宗像市、福津市、古賀市、新宮町が水道用水として買い取る。
 北九州市と福岡都市圏間で、1994年ごろから北九州市から福岡都市圏に水を供給する北福導水が構想されていたが、05年3月の福岡県西方沖地震を機に緊急時にも水道用水を相互に融通できる体制を整備することを目的に、06年12月に事業化が決定した。工事は北九州市域を北九州市が、域外は同市から福岡県が受託して進めてきた。