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北九州モノレールに無線式列車制御システム導入 北九州高速鉄道


週刊経済2025年2月5日発行号

導入予定は2027年度中

 北九州モノレール運営の北九州高速鉄道㈱(北九州市小倉南区企救丘2丁目、上田浩社長)は2027年度中をめどに、北九州モノレールに無線式列車制御システム(CBTC)の導入を予定している。モノレールでは日本初。

 システムの老朽化に加え、人材不足の中で設備のスリム化やメンテナンスの効率化を図るもの。これまでは軌道回路(閉そく)に一定間隔で信号機を設置し、閉そくを2区間以上空けて運行することで列車同士の衝突を防いでいた。CBTCでは、無線で列車の位置を把握するため信号機を撤廃し、列車同士の間隔を柔軟に設定できる。それにより、速度制限の緩和や運行時間短縮、列車遅延の解消につなげる。昨年11月に有識者らから安全性の評価を取得しており、今後は無線に対応する列車の改修を進める。同社では「メンテナンスにかかる時間や費用を大幅に削減できる。お客さまサービスの向上につなげたい」と話している。