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北九州エコタウン内のリサイクル研究センター稼働開始   北九州市の楽しい   本社など各施設を集約


 環境資材製造・レンタルの楽しい株式会社(北九州市八幡西区野面、松尾康志社長)が建設を進めていた北九州市エコタウン実証研究エリア内(同市若松区向洋町)のリサイクル研究センターが2月1日から稼働した。合わせて本社を同地に移転した。
 施設では飲食店に設置している同社製の生ゴミ処理機から処理後に残るもみ殻を回収し、発酵させて堆肥を生産、農家や農業法人に販売する。この食品廃棄物循環システムを「メリーズモデル」と名づけており、事業モデルとして全国展開していく。堆肥を生産する過程で焼酎かすなどを加えた土壌改良剤も研究中。
 またこれまで本社事務所、生ごみ処理施設など施設が分散していたため、効率的な運営を目指して、各施設を北九州エコタウンに集約した。敷地面積は700平方メートルで、今年度中に1,000平方メートル、将来的には1,300平方メートルにまで広げていく。新本社事務所は平屋建てで、延べ床面積130平方メートル。松尾社長は「調達先、供給先が全て分かる『顔の見えるリサイクル』で、ゼロエミッションを達成したい」と話している。
 楽しいは2001年6月設立、資本金は2,000万円。従業員数は6人。微生物による消滅型の生ごみ処理機のほか、竹割り箸などを販売している。
 北九州エコタウンは公害を克服し、環境技術の発展に取り組んでいる同市が1997年に開設したもの。総合環境コンビナート、響リサイクル団地、実証研究エリアに分かれ、学術研究施設、民間企業が進出している。