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北九州―新千歳間に直行便を新規就航 ヤマトホールディングス


週刊経済2024年11月6日発行号

農産物、半導体関連需要見込み

ヤマトホールディングス㈱(東京都中央区銀座2丁目、長尾裕社長)は10月27日、北九州―新千歳間に直行便を新規就航した。
同社は4月からJAL(日本航空)グループと協業、北九州と成田、羽田、沖縄で貨物専用機(フレイター)を運航しているが、九州産の農産物や半導体関連の貨物需要が見込まれることから、就航を決定した。フレイターによる九州と北海道を結ぶ直行便は初めて。運航ダイヤは午後3時20分発、午後5時30分着の往路便のみ。使用機材はエアバスA321-200P2F機で最大積載量は28トン。新規就航に伴い、成田―北九州間を1便増便(午前10時40分発、午後1時35分着)する。
初日となった27日には、報道関係者に同社の貨物上屋と小型貨物機専用エプロンが公開されたほか、同空港で開催中の「北九州空港まつり」の会場では、「北と南の恵みフェア」を実施、航空貨物によって高速輸送された北海道、沖縄産の野菜などが販売された。
九州統括の稲森浩司執行役員は「直行便の就航により、北海道と九州のリードタイムが大幅に短縮される。九州産の1次産品(農産物)や半導体関連の需要を見込んでの就航。将来的には新千歳から北九州への直行便就航も実現できれば」と答えた。