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前月比0・74ポイント増の5・21% 三幸エステート福岡支店調べ


週刊経済2025年7月23日発行号

7月の福岡市ビル空室率

三幸エステート㈱福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、中村竜治支店長)によると、7月の福岡市ビル空室率は前月比0・74ポイント増の5・21%と先月に比べて大幅に上昇した。

規模別(※)では、大規模ビルが1・53ポイント増の5・69%、大型ビルは0・19ポイント減の3・83%、中型ビルは0・07ポイント減の4・95%、小型ビルが増減なしの6・25%。貸付面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率は0・56ポイント増の6・74%となった。エリア別では天神が2・3ポイント増と大幅に増えた。同支店では「全体の空室率は、2023年7月以来の5%台となった。複数の新築ビルが空室を抱えたまま完工したのが主な要因だが、今後は空室消化が進むだろう」と分析している。

中村支店長は「博多コネクティッドの容積率緩和制度を活用した『中央日土地博多駅前ビル』(博多区博多駅前3丁目)が6月に完成した。品薄感が強い博多駅前エリアでは希少な新築ビルで、テナント誘致が順調に進んでいる」と話している。

※大規模ビル=1フロア面積661㎡以上の物件、大型ビル=1フロア面積330~661㎡の物件、中型ビル=1フロア面積165~330㎡物件、小型ビル=1フロア面積66~165㎡の物