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前月比0・28ポイント増の4・71% 三幸エステート福岡支店調べ


週刊経済2025年5月28日発行号

5月の福岡市ビル空室率

三幸エステート㈱福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、中村竜治支店長)によると、5月の福岡市ビル空室率は前月比0・28ポイント増の4・71%となり、2カ月連続で増加した。

規模別(※)では、大規模ビルが0・56ポイント増の4・31%、大型ビルは0・1ポイント増の4・47%、中型ビルは0・22ポイント減の5・24%、小型ビルが0・12ポイント増の6・55%。貸付面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率は0・31ポイント増の6・23%となった。エリア別では天神が1・6ポイント増の8・6%と大幅に増え、2013年12月以来の8%台となった。同支店では「複数のビルが空室を抱えて完工したことが空室率増加の主な要因だが、契約手続き中のテナントが複数あるため、今後は空室消化が進む見込みだ」と分析している。

中村支店長は「ヒューリックスクエア福岡天神内のホテルが開業し、ワン・フクオカ・ビルディングがオープンするなどインバウンドも含めてにぎわいを生んでいる。天神ビッグバンによる大規模ビルの供給が続いており、エリアの魅力が一段と高まっている」と話している。

※大規模ビル=1フロア面積661㎡以上の物件、大型ビル=1フロア面積330~661㎡の物件、中型ビル=1フロア面積165~330㎡物件、小型ビル=1フロア面積66~165㎡の物件