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初競り取扱量は前期比31・8%減の204トン 福岡市中央卸売市場鮮魚市場


週刊経済2025年1月22日発行号

過去5年間で最低

福岡市中央卸売市場鮮魚市場(福岡市中央区長浜3丁目)で1月5日未明、初競りがあり、取扱量は前期比31・8%減の204トンと過去5年間で最低の取扱量なった。

これは年末がしけに見舞われ、出漁を控えるなどの影響が及んだもの。主な魚類はサバ類が35・4トン(昨年は32・3トン)でトップとなり、相場は高値で1㎏あたり1811円(昨年は1500円)。次いでブリ類が28・4トン(同30・6トン)で高値は2500円(同2100円)。タイ類が23・6トン(同27・2トン)で高値5千円(同4600円)、サワラ類が9・9トン(同8・3トン)で高値3300円(同2400円)、アジ類が4・6トン(同19トン)で高値3千円(同2571円)の順となった。

競り前の「初市式」で卸売業者の川端淳㈱福岡魚市場社長は「昨年は年初より天変地異や異常気象、政治不安など不安の多い年だった。そんな中、当社では昨年11月、長浜鮮魚市場近くに魚食普及推進施設「うおざ」をオープン。約2カ月間で延べ約3万5千人もの来場者があったことは明るいニュースとなった。今後も鮮魚市場の方々と力を合わせ、安心安全の食を提供していく。海外に対しても積極的に魚食の魅力を発信していきたい。生産者の方々の大漁・安全祈願を申し上げる」とあいさつした。