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初当選の高島氏「子ども病院の不信感払う」  福岡市長選    現職吉田氏に6万5千票差つけ大勝


 福岡市長選挙は11月14日に投開票され、無所属新人の高島宗一郎氏(元九州朝日放送アナウンサー)が初当選した。
 現職の吉田宏氏に約6万5千票の差をつける20万9532票を集めて大勝した。36歳での当選は戦後の福岡市で最年少。政令指定都市では全国で2番目に若い市長となる。高島氏は、自民・公明両党の支援を受けて出馬。自民会派の県議や市議の協力を固めながら、元アナウンサーの知名度を生かして市内を精力的に遊説。無党派層からも幅広く支持を集めたと見られている。
 一方の吉田氏は民主党の推薦を受けて2期目を目指したが、国政選挙で中立を貫いたことなどで民主会派の支持を固め切れなかったほか、与野党対決の構図に持ち込まれたことで現民主政権への不信感がマイナスに働いたという。
 政策では各候補とも子ども病院の人工島移転を重点テーマに取り上げた。吉田氏は07年の初当選時に公約で市民病院とともに移転中止を掲げたものの、08年に子ども病院のみは移転を容認する方針に転換。今回の選挙で各候補から「公約違反」の批判を受けた。
 当選後のあいさつで高島氏は「子ども病院は移転計画の経緯などで不透明な点が指摘されており、市民が不信感を覚えている。まずはこの経緯を明らかにして市民に開示したい」とした。移転容認の是非についてはこの場で触れていない。
 吉田氏が実績を強調した市債残高の改善について聞かれると、「節約も必要だが、今は景気がよくないので公共事業は積極的に実施していきたい」との方針を示した。また、公約では情報開示の必要性や福祉の充実などを強く打ち出す一方、市政の重点課題である財政再建に向けた具体的なプランは明示されていない。
 高島氏は大分県出身、1974年11月1日生まれの36歳。獨協大学卒。97年九州朝日放送入社。情報番組「アサデス」のキャスターなどを務めながら、09年に九州大学大学院法学府に入学。今年9月に同社を退社し、そのまま市長選に立候補した。父親は大分放送の元アナウンサー(現社長室長)の高島晋一郎氏。母方の祖父は豊後高田市長を務めた故・倉田安雄氏。