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写真が動き出すアプリ「動フォト」のiOS版  NTTコムウェア九州    来春までに13万ダウンロード見込む


 情報通信システム開発、NTTコムウェア九州株式会社(福岡市博多区御供所町、北井敦社長)は9月10日、JAF(一般社団法人日本自動車連盟、小栗七生会長)と共同で、誌面などに掲載した写真をスマートフォンなどで撮影すると動画が動き出すアプリ「動フォト」サービスのiOS版を提供開始した。
 動フォト(アンドロイドOS版)はJAFが会員向けサービス向上の一環として昨年5月、会員機関紙「JAFMate」(1163万部発行)に採用し、同アプリを利用できる記事を多く掲載するようになって以来、今年8月末までにダウンロード数は6万、アクセス数は34万を超えている。iOSを搭載し、日本国内でのシェアが高い米アップル社の「iPhone」や「iPad」ユーザーへのサービス提供開始で、コムウェア九州では来年3月末までに倍増となる13万ダウンロードを見込むとともに、雑誌、新聞、看板、地図などのメディアに新たな価値を加えるアプリとして、商用利用機会の拡大を図る。
 動フォトは、親会社のNTTコムウェア株式会社が画像処理技術を基に開発したAR(拡張現実)サービスを活用したアプリ。認識対象である写真などを、アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットPCで撮影すると写真が動き出したかのように動画が再生される。さらに、動き出した部分をタップすれば、全画面での動画再生、関連サイトが表示される。掲載写真だけでなく動画を含めて内容を伝えることができ、JAFMateにおいても「雑誌がより楽しめる」「情報量が増える」など好評を得ているという。
 コムウェア九州では、JAFMateでの採用を機に、紙媒体の利点である情報の一覧性を生かしつつ動画を加えた新たなプロモーション手段として、また、紙媒体からインターネットにスムースに誘引する手段として、「動フォト」サービスのさまざまな用途での活用提案を積極化。これまでに、長崎県観光連盟や熊本県・市の観光プロモーション、太宰府天満宮、西鉄シティホテルズの社内誌、角川マガジンズの情報誌、大阪女子高等学校の学校紹介などに採用されている。iOS版提供でユーザー拡大が見込まれることから、さらに商用利用拡大を図るとともに、観光、出版、広告業界などとの協業で効果的な使い方や新たなビジネスモデル構築を模索していく方針。
 動フォトはクラウドサービスのため、商用利用する際の設備投資は不要で、スマートフォンで撮影する画像や関連動画などの素材を準備するだけで利用できる。1コンテンツあたりの登録料金が10万円(期間2カ月間)。月々のアクセスログ情報などを提供する。