NEWS

  • 地域

円安・半導体関連の好調で過去最高利益見込む  九州三井アルミニウム工業    売上高は3割超の伸びに


 アルミニウム合金・精製品の製造の九州三井アルミニウム工業株式会社(大牟田市四山町、蓮尾勇次社長)は今年3月期決算で、過去最高となる約7億円の経常利益を見込んでいる。
 前期は高純度アルミの需要減、半導体関連部品の不調に加えて円高も影響して1億1300万円の経常赤字、売上高も約4割減と落ち込んだが、今期は円安傾向や組織のスリム化、さらに半導体関連の復調で、同社の戦略製品である超高純度アルミや半導体製造装置の心臓部になる鋳物チャンバーなどの需要が急増したことから業況が好転、経常利益は上期で約4億円、通期では7億円超と過去最高益の見通しで、売上高も約35%増の100億円超となる見込み。蓮尾社長は「まずは経営再建を果たして、来期は『再建から再成長へ』を掲げて攻めに転じる。そのためには当社ならではの高精度のアルミ加工技術を生かした商品を強化したい」と話している。
 同社は1989年(平成元年)2月設立、資本金13億6182万円、従業員数は186人。